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社会への取り組み(S)

各オペレーター、施設での取り組み

従業員に向けた取り組み ■採用・人材育成■対象範囲:全社員(パート・契約社員含む)

従業員に向けた取り組み ■採用・人材育成■対象範囲:全社員(パート・契約社員含む)

星野リゾート・アセットマネジメント

◆採用・人材育成方針
本資産運用会社は、星野リゾートグループの一員であり、人材育成は星野リゾートグループの制度を活用しております。不動産運用のプロフェッショナルとしての専門性に加え、ホテル経営の知識を有することで、運用の独自性が育まれると考えております。そのため、星野リゾートと定期的な人材交流を図り、ホテル経営の知見を有する人材を育成する仕組みを構築しています。また、採用および新入社員においては、主に学生を対象としたインターンシップ制度や星野リゾートグループの新入社員向け人材育成プログラムへの参加により早期に質の高い人材育成を図っております。

○インターンシップ制度
星野リゾートのリアルを体験いただく場として、主に大学生や専門学校生を対象としたインターンシッププログラムを提供しています。オンライン編(施設紹介や社員のパネルディスカッション)とオフライン編(施設見学や社員との座談会)から自分で好きなつながり方を選ぶことが可能です。様々なキャリアステップを積んでいる先輩社員と「つながる時間」を持つことで、キャリアビジョンの形成に役立てていただきたいと考えています。

○グループ内人材交流制度
「グループ内公募制度」:事業の成長に伴い、ノウハウ確保や人員補充の必要性が発生する際に、グループ内から当該部門へ異動を希望する社員を募る制度です。会社主導の人事異動とは別に、各部門が公募という形で広くグループ内に募集をかけ、社員は自発的にチャレンジしたい業務に応募し、当該部門による選考に合格した場合に、異動を行います。

「オープンキャリア制度」:異動を希望する部門への常時エントリーが可能です。中期的視点でキャリアを形成できるよう、各部門で業務上必要なスキルを公開しています。人員の補充や増員を行う際にエントリー先から通知があり、選考に合格した場合に異動を行います。

<グループ内人材交流実績>
     2018年  2019年  2020年
受入   2名    0名    1名
派遣   1名    1名    1名

○新卒社員向け育成プログラム
「Warm-up Camp」:入社式前にホテル運営の基本を学ぶ、約1週間の新入社員向け研修プログラムです。Warm-up Campでは、顧客が星野リゾートに期待する水準を知り、更に質の高い滞在を提案する力を身につけられるよう、座学中心ではなく自ら運営することを体感していただきます。

「OJT研修」:新入社員向けの現場実習プログラムです。約半年~1年間の現場実習を通じて基本マナー、基本スキル、仕事観・職業倫理感等、社会人としての基礎を身につけていただきます。


◆キャリア開発制度
・全社戦略/個人目標管理制度
・中間面談/評価面談
・異動希望調査
毎期初に会社としての戦略を定め、それを個人目標に落とし込むことで業務に集中できる環境を整え、個人の成長を促進しています。
また、評価は個人の成長促進を目的として行われ、年2回の中間/評価面談では将来の期待する姿、将来像に対しての現在の立ち位置、そのために取り組むべきことなどをフィードバックします。合わせて年1回の異動希望調査を行うことで、持続可能な個人の成長及び中長期的なキャリア形成をサポートしています。

◆職能開発プログラム
○社内研修
・全社員研修(1回/年)
・コンプライアンス研修 24回(5テーマ)(2019年11月~2020年10月)
・情報セキュリティー研修

○社外研修
・社外研修/セミナーテーマ別受講実績(2019年11月~2020年10月)
不動産  137時間
金融   67時間
観光/宿泊  59時間
ESG(グリーンビルディング・グリーンエネルギー関連含む) 34時間
コンプライアンス  26時間
人事総務(人材マネジメント・働き方関連含む)  17時間
情報セキュリティー  10時間
開示IR  5時間
その他(経営他)  21時間
合計 376時間
受講割合  85%
1人当たり年間受講時間  17.1時間

○資格取得支援制度
専門資格取得にかかる費用を会社が負担し、社員の専門性の維持向上を支援しています。
対象資格:宅地建物取引士、不動産証券化協会認定マスター、ビル経営管理士、不動産コンサルティングマスター、不動産鑑定士、公認会計士、弁護士、その他

制度活用件数  取得    維持   計
2018年度    8件    1件   9件
2019年度    4件    4件   8件

<資格保有状況>(2020年9月現在)
宅地建物取引士   56.7%
不動産証券化協会認定マスター   26.7%
不動産コンサルティングマスター   3.3%
不動産鑑定士   6.7%
一級建築士   3.3%
建築基準適合判定資格者   3.3%
公認会計士   3.3%
日本証券アナリスト協会認定アナリスト 3.3%

従業員に向けた取り組み ■働きやすい職場環境/ダイバーシティ■

星野リゾート・アセットマネジメント

◆フラットな組織文化
星野リゾートでは、以前より、ダイバーシティを促すフラットな組織文化が企業競争力の源泉だと考えてきました。したがって、組織の階層を可能な限りフラットに維持し、いつでも言いたいことを誰にでも言うことができる人間関係があり、年齢、性別に関係なく会社が何をすべきか自由で活発な議論がなされる組織文化を有しています。

従業員に向けた取り組み■多様性を促進するための取り組み

星野リゾート・アセットマネジメント

◆福利厚生制度
・出産・育児・介護休暇 ※育児休業取得実績あり
・育児のための時間短縮勤務制度
・キャリアカムバック制度(育児を理由として職場を離れた社員が、子が小学校就学までの期間であれば採用選考なしに復帰できる制度)
・育児休業中のスキル習得支援
・学習休職制度

◆従業員満足度調査
従業員の皆様に年1回従業員満足度調査を実施し、結果に基づき働きやすい環境づくりに努めています。

◆労務相談・公益通報窓口(内部通報窓口)
全従業員を対象に、星野リゾートグループ内の労務相談・公益通報窓口(内部通報窓口)を設置しています。通報者に不利益が生じることがないよう、守秘義務を順守し、問題の早期発見、対応に努めます。

◆人事データ(各年度12月31日現在)
         2018年  2019年 2020年     
従業員数計    26名    24名   27名      
男性       17名    13名   14名      
女性        9名    11名   13名         
男性割合     65%    54%   52%      
女性割合     35%    46%   48%      
男性管理職割合  100%   100%   100%
女性管理職割合   0%    0%    0%          
年間離職率    4.5%   23.1%  4.2%      
時間外労働時間
(月平均)    23時間  20時間   23時間
      
      
     

従業員の健康と快適性

星野リゾート・アセットマネジメント

◆新型コロナウイルス感染拡大防止
・時差出勤
・在宅勤務
・マスク配布
・消毒液の配置
・毎日の検温・発熱状況の管理

ステークホルダーに向けた取り組み

星野リゾート・リート投資法人

◆テナント満足度調査
星野リゾート・リート法人が保有する施設のテナントの全従業員のニーズを把握するため、随時テナント満足度調査を実施しています。テナントの全従業員の快適性、生産性向上につながる投資を図り、不動産価値の最大化に努めてまいります。

地域社会貢献に向けた取り組み■シンプルで快適な滞在ができる低料金ホテルの提供

地域社会貢献に向けた取り組み■シンプルで快適な滞在ができる低料金ホテルの提供

星野リゾート・リート投資法人

星野リゾート・リート投資法人は宿泊者の利用用途や予算を配慮し、様々なバリエーションのホテルを運用しています。
その中でも、チサンイン(全22物件)は、シンプルでカジュアルなロードサイド型ホテルとして、年間低料金で快適な滞在と十分な駐車場を提供し、物流、商談などのビジネス利用や車での移動によるレジャー利用などに対応しています。

地域社会貢献に向けた取り組み■複合用途施設への投資■

地域社会貢献に向けた取り組み■複合用途施設への投資■

星野リゾート

星野リゾートグループでは、宿泊者のみならず近隣住民、別荘客に向けて利便性をよくし、地域の物販により経済の循環をはかるよう心掛けています。

・星のや軽井沢 
 ハルニレテラス(テナント十数店)、日帰り温泉 トンボの湯、スケートリンク、村民食堂、ブレストンコート、ピッキオ 
・リゾナーレ八ヶ岳 
 ピーマン通り(テナント十数店)
・the b(ザ・ビー)
 英会話教室、コンビニエンスストア、ヘアサロン、ホットヨガスタジオ、マッサージ店
・ANAクラウンプラザホテル
 歯科、ヘアサロン、衣料店、婚礼用店舗数店

地域社会・経済貢献に向けた取り組み■一般財団法人竹富島地域自然資産財団と「パートナーシップ協定」を締結■

地域社会・経済貢献に向けた取り組み■一般財団法人竹富島地域自然資産財団と「パートナーシップ協定」を締結■

地域社会・経済貢献に向けた取り組み■一般財団法人竹富島地域自然資産財団と「パートナーシップ協定」を締結■

地域社会・経済貢献に向けた取り組み■一般財団法人竹富島地域自然資産財団と「パートナーシップ協定」を締結■

星のや竹富島 (星野リゾート)

「星のや竹富島」は、竹富島の自然環境保全に取り組む「一般財団法人 竹富島地域自然資産財団(以下、財団)」と、竹富島の自然環境保全と持続的な島文化保全のため、2021年3月11日にパートナーシップ協定を締結しました。この協定で、竹富島の社会的価値と経済的価値の両立ができるよう、星のや竹富島と財団が島の海洋漂着ごみの解決に向けたアクティビティ開発や、伝統作物の復興などの活動に協働して取り組むことが示されました。

パートナーシップ協定締結の背景
竹富島の周囲には日本国内最大の珊瑚礁海域である「石西礁湖(せきせいしょうこ)」があり、透明度の高い美しい海が広がっています。島内には国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定される集落があり、伝統的な琉球赤瓦屋根の木造民家が建ち並びます。このように竹富島に豊かな自然環境と伝統文化が数多く残っているのは、島の方々が竹富島憲章※1に基づき守り続けてきたことに加え、協同一致の精神「ウツグミの精神」で島を生かす心を大切にしてきたためです。しかし、島の主産業が農業から観光業へと移行していく過程で、土地の利用変化や開発の危機、入島者が増えたことによるごみ処理問題や排水処理問題など、自然環境保全における問題を抱えるようになりました。※2これらの問題を解決するべく、入島料や寄付金を原資とした組織である財団が発足しました。
星のや竹富島は、地域文化を尊重し、島と共存共栄を目指しています。伝統作物の継承に取り組むなど、島の伝統を大切にして運営しています。星のや竹富島と財団が双方の特性を理解し合い協働し保全活動を展開していくことで、島の貴重な資産を後世に繋ぎ続けることができると考え、本協定の締結に至りました。
※1 1986年に制定された、土地保全の優先が示されている基本理念。
※2 参考:「一般財団法人 竹富島地域自然資産財団 活動紹介」
https://taketomijima.okinawa/wp/project/

3つの協働の取り組み
財団は自然環境保全活動を3項目24活動に分類し、「アピール24」として取り纏めています。財団と星のや竹富島は、この内容を参考に以下の3つに取り組みます。
1 島の海洋漂着ごみ問題の解決に向けたアクティビティ開発
エコツーリズムの一環として、財団が環境保全を基本とした「海洋教育ツアー」を開発。ビーチクリーンやガイドによる島文化のお話、回収した海洋プラスチックごみを特殊な機械を用いてウミガメのキーホルダーに加工するリサイクル体験で構成されます。ツアー参加者と島のどちらにとっても魅力あるツアーとして安定的に運営ができるよう、星のや竹富島のスタッフが財団によるガイド養成教育を受け、「まいふなー※3ツアー」の名称で星のや竹富島の宿泊者へ提供します。※3 竹富島の方言で「お利口さん」という意味
2 島全体での伝統作物の復興
自給自足の生活を営んでいた竹富島では、農業は島の文化や歴史の根本です。しかし観光業や流通の発展と共に、暮らしに密接に関わっていた畑文化が失われつつあり、島には耕作放棄地が点在しています。600年以上の歴史があるとされる種子取祭(タナドゥイ)の祭事食「イイヤチ」は、かつては島で栽培された粟を使用していましたが、現在では島外から調達した材料で作られるようになりました。
星のや竹富島では2017年より、島の伝統的な畑文化や農作物を継承する「畑プロジェクト」を実施しています。とくに、供物として重宝される粟の栽培に力を入れ、2018年には収穫した粟を竹富島に奉納しました。この活動は、星のや竹富島が独自におこなってきた活動です。今後は伝統作物を継承するため島全体で粟づくり復興を目標におき、将来的には持続的な竹富島産の粟でイイヤチづくりを実現したいと考えています。財団の協力のもと、財団と星のや竹富島で島にある耕作放棄地を活用・管理し、島の土地を生かしながら粟作面積を広げていきます。
3 伝統作物の特産化を目指す技術協力
竹富島産の粟に経済的価値を生み出すため、粟を使用した新たな特産加工品の開発を検討しています。まずは竹富島の農業や粟について深く知り、特産化を目指すうえで基本となる知識を得るため、島に住む長老や農業に造詣がある方を招いて勉強会を開催しました。知識を学んだあとは、2021年2月に星のや竹富島の畑へ竹富島産の粟を作付けしました。収穫した粟は新たな加工品にするため、財団と技術協力をおこないます。竹富島産の粟に新たな経済的価値を生み出すことで、島の伝統作物が失われることがなく継承されるよう活動していきます。

地域社会貢献に向けた取り組み■クモーマミ復興プロジェクト■

地域社会貢献に向けた取り組み■クモーマミ復興プロジェクト■

星のや竹富島 (星野リゾート)

竹富島では、観光業や流通の発展に伴い、島の生活に密接に繋がっていた畑や島特有の作物の栽培を継承する方が少なくなってきています。星のや竹富島は島特有の作物を継承するために、2017年に施設内に畑を作り、島で親しまれてきた粟や芋などを育てています。その取り組みの一環として、安価な外国産大豆の流入により竹富島での栽培が一時途絶えていた大豆「クモーマミ(小浜大豆)」を復興させるプロジェクトを2019年1月に始動しました。

地域社会貢献に向けた取り組み■ツキノワグマの保護管理■

地域社会貢献に向けた取り組み■ツキノワグマの保護管理■

星のや軽井沢 (星野リゾート)

「人の安全を守ること」と「野生のクマを絶滅させないこと」を目指して、人とクマが適度な距離を保ちながら共に暮らす方法を模索し、1998年よりクマの行動調査や、日本初の「ベアドッグ(クマ対策犬)」を用いたクマの追い払い、クマに荒らされないゴミ箱の開発等を進めてきました。その結果、1999年頃に年間100件を超えていた公共ゴミ箱の被害は2009年に0件になり、クマの目撃を大幅に減らすことに成功しました。

過去の取組み一覧

この表は左右にスクロールできます。

施設名 オペレーター 概要

旅館・ホテルの未来を
創る人々

櫻井 潤氏

第二回
持続可能な経営のための組織づくり
  • Jun Sakurai
  • 櫻井 潤
株式会社星野リゾート取締役
マーケティンググループ
ディレクター

第2回は星野リゾートらしさの根幹
「日本旅館メソッド」について伺いました。

櫻井さんはこれまで様々な職務を経て、現在マーケティング統括担当とのことですが、もう20年近く星野リゾートで勤務しているのですね。櫻井潤氏(以下、敬称略):はい。2001年からなので、18年が経過しました。もともと私は、星野リゾートの再生一号案件だった「リゾナーレ小淵沢(現リゾナーレ八ヶ岳)」のスタッフでしたが、当時社長だった現代表の星野から、私たちに伝えられたことは「持続可能なビジネスを目指そう」ということでした。私は、そのメッセージを聞いて星野リゾートでチャレンジすることを選択しました。

持続可能というと、環境配慮のようなことでしょうか。櫻井:もちろん、当時から環境への配慮についても目標をもって活動はスタートしていましたが、それ以上に、運営の機構や構造が長期的に機能していくこと、と捉えています。ちょうど、星野リゾートは宿泊事業の拡大に向けて、本格的に取り組みを開始した時期でしたが、それまで軽井沢でブライダルの仕組みをしっかり組み上げ、ノウハウを顧客のニーズから作り上げていました。その仕組みを応用しながら、宿泊施設の運営力の強化を目指してまいりました。そこから育まれた枠組みが「日本旅館メソッド」です。

「日本旅館メソッド」? それはどのようなものですか?櫻井:私どもの運営は、施設スタッフがコンセプトを発想することからスタートします。そして、完成したコンセプトをお客様に体験価値としてご提供できるように、地域の魅力や文化を要素として加えながら、施設毎の商品やサービスに反映させていきます。このプロセスが、星野リゾートらしさの根幹になっています。日本旅館メソッドは、海外の施設にも応用できる枠組みであると考えています。

なるほど。そのコンセプトも重要でしょうか。櫻井:はい。例えば、以前「ホテルニラカナイ西表島」(現西表島ホテル)では「ジャングルリゾート」というコンセプトを立てました。施設が提案する滞在魅力、つまりお食事、アクティビティ、サービスは「ジャングルリゾート」に忠実であることが求められます。そうでないと、コンセプトに沿った体験価値をお客様にご提供できなくなってしまいます。

確かにそれは星野リゾートらしいですね。そのコンセプトはどのようにつくるのですか?櫻井:教科書通りのマーケティング手法です。まず市場調査をして、ターゲットを決定しニーズを導きだします。その後、競合・自社の強み・弱みを分析し、ベネフィットをどうわかりやすく表現するかを検討します。基本に忠実であることが大切だと考えております。

先ほどの話によると、施設スタッフが考えるのでしょうか?櫻井:はい。施設スタッフが各役割を担当し、社内のコンセンサスをとるという流れで進めます。弊社はフラットな組織づくりを目指していて、経営情報は共有されていますし、やりたい人はどんどんチャレンジできる環境にあります。自分たちで考えたことを自分たちで毎日取り組むことができる環境なので、スタッフのやりがいにもつながりますし、目の前にいらっしゃるお客様とのやりとりから学び、進化するという改善プロセスが機能する仕組みとなっております。

そうした仕組みが、星野リゾートのお客様の満足度の高さにつながっているのでしょうか?櫻井:おそらくそうだと思います。マスターブランド戦略を開始した2010年当時は、お客様満足度の水準を高めることに集中して運営しておりました。その結果、いまでは当初目標の基準を下回っている施設はありません。もっとも満足度というのは、期待値に対する評価なので、時代やそれぞれのお客様によって基準が異なります。期待値がどこにあるかを探り、適確に対応していくことが大切だと思います。また、満足度向上に向けたPDCAサイクルが機能する理由は、各スタッフに権限が与えられていることが大きいと考えています。もちろんベースには、コンセプトが定まっていることにより、ぶれずに商品やサービスを構築できることも要因であると考えています。

星野リゾートは、自社ホームページから予約されるお客様が多いと聞きましたが。櫻井:はい、弊社ホームページから多くのお客様にご予約いただいています。持続可能な運営を目指すために、自社予約の構成比率を高めることに取り組んでおります。

「持続可能」という考え方が、常に中心にあるキーワードなのですね。櫻井:はい。フラットな組織づくりも、日本旅館メソッドも、すべては持続可能であるための枠組みです。一部の経営陣の力に頼る組織ではなく、仕組みをしっかり作り、チームで補完しあう組織を私共は目指しています。若いスタッフたちが自分で考えて行動するために、ベテランの社員はなるべく権限委譲を行います。その際に大切な価値観が「失敗は許容する」こと。委譲すればミスは起こりやすくなりますから。ミスが起こるとつい人を責めてしまいがちですが、何故そのミスが起こったのかをみんなで考える。「ミスにこそ宝が埋まっている」という考え方が、サステナブルな組織を作っていると思います。

今後、運営していく観点から、星野リゾートをどのようにしていきたいですか。櫻井:やはり持続可能な経営をしていくために、努力しないといけないと思っています。これからも競争力を高め、競合他社との差別化を目指さなければなりません。時代が変わって、事業を取り巻く状況が変わっても、同じように持続可能な運営を追求し続けていきたいと考えています。

Profile

櫻井 潤 (さくらい じゅん)

2001年12月 有限会社HMS(現 株式会社星野リゾート八ヶ岳) リゾナーレ小淵沢(現リゾナーレ八ヶ岳)パワーセンター、2008年8月 株式会社星野リゾート八ヶ岳 リゾナーレ八ヶ岳 総支配人、2009年2月 株式会社星野リゾート八ヶ岳 代表取締役、2011年10月 株式会社八重山ホテルマネージメント代表取締役 リゾナーレ西表島、リゾナーレ小浜島統括支配人、2015年4月 株式会社星野リゾ―ト グループオペレーション統括室 総支配人、2015年12月 株式会社星野リゾート 取締役、2017年12月 株式会社星野リゾート 取締役 マーケティンググループ ディレクター(現任)

バックナンバー

  • ミリアム・バロリ氏